●住宅の主な外観の欠陥と対策を紹介致します。 |
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チョーキング(塗膜面を手で触ると白く粉がつく状態) |
原因 |
・ 熱、紫外線、風、雨などによって長時間かけて塗膜
の劣化が進みチョーキングします。 |
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対策 |
・ 塗料の表面が粉状になっているので
、高圧水洗浄で洗い落とします。
・ 外壁と上塗材の密着をよくするための適切な下塗材を選定し塗ります。
・ 仕上げには、紫外線による劣化の少ないシリコン樹脂塗料、
又はウレタン樹脂塗料
を2度塗りします。 |
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気泡(ピンホール) |
原因 |
・ 仕上塗りの時、温度が高く、塗料の中の溶剤が抜け
る前に、塗装膜が形成され溶剤が中に残り、気泡と
なる場合があります。(夏の南面によく見られます)
・ ローラーによる仕上塗りの時、空気を巻き込んで気
泡となる場合があります。
・ その他、施工中の水分の混入、下塗の乾燥不十分
シンナーの不適合、高粘度塗料の塗装が原因とな
る場合があります。 |
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対策 |
・ マジックロン・ワイヤーブラシ・カップワイヤー等(塗膜除去)で気泡を撤去する。
・ 高圧水洗浄で塗替塗装面を清掃する。
・ 厚膜型下地調整材で気泡部分に充填するように塗装する。その際、ピンホールが出
来ないように注意して塗装します。
・ 本工事では厚膜型下地調整材を使用して施工します。 |
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外壁のカビ(右図・緑色部分) |
原因 |
・ 壁体内部の湿気・結露による場合があります。
・ 軒天近くの壁で、雨水などにより常に外壁が湿って
いる事が原因の場合があります。
・ 自宅・塀・隣地の外壁が接近していて、空気の流れ
が悪い場合があります。 |
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対策 |
・ カビによる汚れを高圧水洗浄で入念に洗い落とします。
・ 防カビタイプの専用下塗材を塗ります。
・ カビなどの生物汚染から守ってくれるタイプの専用塗料を2度塗りします。 |
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金属サイディングのサビ |
原因 |
・ 結露や湿気による水分が、塗膜から鉄面に浸透を
繰り返すことによって発生する場合があります。
・ 風雨・風雪・大気中の汚染物によって、塗膜が除々
に劣化し発生する場合があります。 |
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対策 |
・ 錆落しを入念に行い、状態が悪い場合は張替えをします。
・ 防錆力の強いエポキシ系の錆止塗料を塗ります。
・ 環境に優しい弱溶剤系の上塗材を2回塗ります。
※鉄・・・
塗膜が劣化し、保護機能が失われたのを、そのまま放置すると錆始め、錆は
次第に広がっていき、やがて穴が空きます。
※アルミ・・・一般にアルミは錆ないと思われていますが、外気に直接触れていると、
白い錆を生じ腐食します。(古いアルミサッシや、車のアルミホイールが
粉を吹いたようになる) |
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サイディングの反り |
原因 |
・ サイディングの厚さ、材質の優劣による場合ががあ
ります。
・ 塗膜による防水効果が失われ、雨水が染み込むよ
うになるための場合があります。
・ サイディングを留め付けている下地部材の変形が
原因のため場合があります。
・ コーキングの劣化などによる漏水のため場合があり
ます。
・ 結露によるための場合があります。
・ 釘の打ち方があまくなると、緩みやすいため場合が
あります。 |
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対策 |
・ サイディングを釘で打ちつけます。(多少の反りの場合です)
・ サイディングの反りやいたみが著しい場合は新しいものに張替えをします。
・ サイディングとサイディングの目地をコーキング等で隙間を埋めます。
・ 下塗り・上塗塗装をします。
・ 『反っているサイディングは原則として交換』です。 ビスなどで強引に浮きを押えた
場合,それが原因でサイディ
ングが割れる可能性があります。 またサイディングは
グレードによって厚さが異なり、薄いものほど反りやすくなります。
※コーキング・・・
外壁材の目地(継目)に水が入らないようにするゴム状の
充填材です。 |
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コーキングの亀裂 |
原因 |
・ コーキングは、次第に痩せて行きます。
→古いタイヤのように細かいヒビ割れが生じます。
→裂けるというように劣化が進んでいきます。
・ サイディング材の収縮により切れる場合があります
・ コーキングがそのまま露出している場合には、塗装
(塗膜による保護)で覆われている場合よりも早く劣
化してしまいます。 |
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対策 |
・ 劣化コーキングは撤去して新しく打ち直します。
・ 耐用年数の長い材質を選びます適正なコーキング幅が必要です。
・ コーキングの上に塗装をして塗膜を保護する必要があります。
※コーキングの裂け目から内側へ入り込んだ雨水による湿気が原因で、壁の内部でカ
ビが発生したり、下地が腐ったりすることがあります。 |
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屋根のサビ |
原因 |
・ 結露や湿気による水分が、塗膜から鉄面に浸透を繰
り返すことによって発生する場合があります。
・ 場合風雨・風雪・大気中の汚染物によって、塗膜が
除々に劣化し発生する場合があります。 |
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対策 |
・ 錆落しを入念に行い、状態が悪い場合は葺き替えをお勧めします。
・ 錆止塗料を塗ります。
・ 屋根用の上塗材を2回塗ります。
※屋根のトタンは直射日光で激しく温度が変化し、同時に収縮を繰り返しますので通
常の鉄部用の塗料では早々にはがれる可能性があり、その変化に対応するための
専用の塗料を使う必要があります。
※塗膜がはがれてくると、酸化し錆びてきますが、
薄い素材なので放っておくと穴が
あいてしまいます。 |
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